胴の中の音を聴く──三味線の音色を支える見えない世界

本動画では、「胴の中ではどのような音が響いているのか」という、ややマニアックな視点から 三味線の音色の本質に迫ります。 通常は胴の外からしか捉えられない音を、特殊な方法によって胴内部で録音し、 天然素材と人工素材の違い、棹の種類、駒や弦の違いによる音の変化を比較・検証しました。 表に現れる音だけでなく、余韻・倍音・揺らぎといった「奥行きの音」に耳を向けることで、 三味線の音色理解と上達の方向性そのものが変わっていくことが示されます。

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内容の記録

Ⅰ.胴の外の音と、胴の中の音

・通常の録音は胴の外側で行われ、明確な音程やアタックが捉えられる

・胴内部では、弦の裏側で反響する高音成分や残響が長く続く

・普段は意識されにくいが、音色を支える重要な層が存在している

Ⅱ.聴き分け実験──天然素材と人工素材

・胴内部の音を聴くことで、素材の違いがより明確に感じ取れる

・天然素材は倍音が複雑で揺らぎがあり、人工素材は整理された傾向

・大量生産品の音色が「単調」に感じられる理由が可視化される

Ⅲ.棹の種類と、胴内部の音の違い

・太棹・中棹・細棹それぞれで、胴内の響き方が異なる

・音量や音程ではなく、余韻や広がりに違いが現れる

・用途や表現に応じた楽器選択の重要性が示される

Ⅳ.胴内部の音の特徴

・高音成分が多い

・倍音構造が複雑である

・残響が長く、大きく広がる

・微細に揺らぎ続ける

Ⅴ.駒と弦が音色に与える影響

・竹・象牙・水牛角・紫檀など、駒の素材による音の違い

・ナイロン、テトロン、絹弦の違いと、太さによる音色変化

・胴内部の音を意識することで、これらの違いがより鮮明になる

Ⅵ.三味線上達の最大の秘訣──音が深く聴こえること

・表面的にしか音が聴こえない場合、音階や正確さに意識が向きやすい

・音が深く聴こえると、1音1音をどう響かせるかに関心が移る

・胴の中の音を知覚できるか否かが、表現と上達の分岐点となる

初公開:2022-10-28 / 最終更新:2026-01-09