目次

はじめての不安

三味線は触ったこともありません。大丈夫ですか?

誰でも必ず最初はあります。最初はとまどいもあるかも知れませんが、次第に慣れてきます。 また、私の祖母は60歳を過ぎてから三味線を習い始めました。確かに、昔から歌は好きでしたが 楽器なんてほとんど触ったこともなかった人です。最高齢では83歳から三味線を始めた方がいますが、 しっかりと演奏できるようになっています。いちばん大切なのは、一旦始めたらできるようになるまで続けることです。

どれくらいで弾けるようになりますか?

人や曲によって違うのでなんとも言えないですが、私の生徒さんの場合、短い民謡だと3、4回のレッスンで ひと通り弾いて、5回目から弾き込みます。それで、いろんな曲を練習していきます。

教室には何歳くらいの人が通っていますか?

10代から80代まで幅広く、年齢の偏りもありません。男女比も半々です。

家での練習(調弦・音量)

三味線って自分で調弦すると聞きました。できるようになりますか?

自分の耳で調弦できるようになるには、ちょっと訓練が必要です。 お稽古の時は先生が調弦してくれるからいいけど、家に帰ると音が狂っちゃいますというケースもあります。 でも、今は三味線用のチューナーが市販されているので簡単に調弦できます。 調弦は数年かけて徐々に学んでいけば良いと考えています。

音が近所迷惑になりませんか?

音の大きさは忍び駒で解消できます。ただ、忍び駒は実際の音よりもブレる感じがあります。 これで癖がついてしまうと本来の三味線の音がとれなくなるといけないので、 どこかでちゃんと練習する機会を持つことをオススメします。

何を用意したらよいですか?

ICレコーダーやテープレコーダーなど何でもいいので、録音ができる機材をご用意ください。 最近のスマートフォンにはボイスレコーダー機能がついているので、それでも大丈夫です。

学び方(楽譜・独学)

楽譜がないって本当ですか?

これは先生や流派によりますが、当教室では楽譜を用意しておりません。 生徒さんとお話しているとよく「自分の好きなアーティストの曲が弾きたい」などという希望を聞きます。 しかし、そのような場合、現状ではほとんど楽譜は出回りません。 市販される頃にはブームが去っていたり、琴や尺八の伴奏としてのパートしかないということが現状です。 そのため、自分で楽譜を書けるようにしておいた方が早いと感じます。

また、楽譜を用意してしまうと楽譜ばかりを見て、先生の方をなかなか見ようとしません。 先生の手の動きを真似することでスムーズな指運びができるようにもなります。

さらに、自分で楽譜を書くためにも練習の様子を録音してもらいます。 自分の音を聞くことで、今どんな風に弾いているのか客観的に聞くことができます。 現実を知ることが上達の第1歩です。

ほとんどの生徒さんは自分で書けるようになっていますが、難しい場合などは個別に対応させていただいております。

やっぱり教室に通わなきゃダメですか?

最初だけでも先生に基本を教えてもらうことをオススメします。なぜかと言うと、変な癖がついてしまうとなかなか直らないからです。 例えば音。押さえるツボがちょっとずれるだけで聞きづらい演奏になります。これが最初に間違えて覚えてしまうと直すのが大変です。 また姿勢。三味線は姿勢も演奏のひとつです。変な姿勢で弾くとかっこ悪いし、下手に見えます。何事も最初が肝心です。

教室の雰囲気・参加(着物・イベント・他の生徒)

着物じゃなきゃダメですか?

そんなことありません。お稽古の時はだいたい服です。 発表会の時はみんなでおそろいの着物を着るところは多いですが、当教室ではおそろいの衣装はありません。 出演イベントによりますが、夏祭りの時は浴衣(ご自分でお持ちの浴衣でOK)や、洋服の場合は上下の色を揃えることはあります。 ただ、上級者で大きなイベントに出演する場合には着物を準備していただくことがあります。

イベントには必ず出演しなければいけませんか?

出演したいイベントだけに出演していただければ結構です。 「本当は出たくないけどしょうがなく出る」というのは、聞いてくれる人にも共演者にも失礼です。 そのような状態で出演するのは私の目指す姿ではありません。 ただ、イベントに積極的に参加する人の方が上達が早いようです。 イベントは初心者向け・中級者向け・上級者向けに分かれています。自分のスキルにあったイベントに参加してください。

他の生徒さんの腕前はどれくらいですか?

ユーチューブ動画に出演するくらいの上級者、先生、演奏者から初心者まで人によって様々です。毎月数人新しい生徒さんが初めていますので、 あなただけが初心者ということはありません。

何人くらいの生徒さんがいるのですか?

50人以上です。キャンセル待ちが多くてすいません。

楽器のこと(レンタル・選び方・違い)

三味線は購入しなきゃいけませんか?

ほとんどの生徒さんは最初はレンタルしています。私の方から「いつ買わなきゃいけない」と指定することはありません。 「そろそろ自分の三味線が欲しいな」と思った時にご相談いただければ、予算やあなたのニーズにあう三味線をご紹介します。

知人に三味線を譲ってもらいました。この三味線って使えますか?

三味線の状態にもよりますが、多くの三味線は皮を張り替える等のメンテナンスをすれば使えるようになります。 その前に、その三味線の種類や材質を確かめましょう。通う教室によっては「その三味線ではダメ」と言われることもあるようです。

私、個人の考えですが、この質問をされる人はこれから三味線を始める人です。せっかく縁合ってその三味線が手元に届いたわけですから、 使ってみてはどうかと考えます。それで「続けていける」「弾けそう」と思ったら自分の弾きたいジャンルなどを考慮して、 改めて三味線を選んでみてはいかがでしょうか。

手が小さくて指が届きません。どうしたらいいですか?

まだ自分の三味線を持っていないのでしたら、短棹という通常より短いタイプの三味線を選んでみてはいかがでしょうか? 短い分、ツボとツボの間隔も狭いので指が届きやすいです。ただ、津軽三味線には短棹は通常ありませんのでご注意ください。

もし既に三味線をお持ちでしたら、左手の握り方で指の広がり方も違います。 当サイトのセカンドオピニオンを利用して専属の先生にチェックしてもらうのもいいかもしれませんね。 手が小さいというのは、お子さんの場合にもよくある相談です。お子さんが何歳かにもよりますが、 小学校高学年であればすぐに手も大きくなってきますから正寸でよいかと考えます。

細棹三味線で津軽三味線の曲は弾けないんですか?

津軽三味線の特徴である迫力のある音がでませんが、弾き方を変えるだけでそれっぽい演奏にはなります。 自分でそこを理解した上で弾く分にはいいのではないかと考えます。

ただ、細棹は津軽三味線や中棹三味線に比べて音域が狭い(高音が足りない)です。 また、細棹の場合、猫皮や柔らかいプラ撥や象牙撥を使用していると破損してしまうので、 不安な方は一度相談してみるといいでしょう。

三味線と三線って何が違うんですか?

三味線と三線はサイズや弾き方、構え方、音色、音階と様々な点が違います。 三線は沖縄や奄美地方で使われており、演奏する曲も三味線とは全然違います。 三味線で三線の曲を弾くこともできますが、やはりあの独特な音色や雰囲気を出すのは難しいと感じます。 三味線と三線は別と考えた方がいいでしょう。

やりたいこと(合奏・アレンジ)

ピアノやギターなど他の楽器と演奏したい

ピアノやギターと調弦を合わせれば可能です。ピアノやギターは三味線と調弦が若干異なる場合が多いです。 ピアノなどは調弦を変えるのは大変なので、三味線の方が合わせます。 他の楽器と演奏したいときは、その楽器に合わせて調弦してください。

東京稽古について

初心者でも受講できますか?

三味線がまったく初めての方でも受講は可能です。
ただし東京稽古では体験稽古は行っていませんので、 初めての方は刈谷教室での体験、またはオンライン稽古をおすすめしています。

なぜ東京稽古には体験稽古がないのですか?

東京教室はレンタルスタジオを利用した定期開催の個人稽古のため、 短時間の体験形式が稽古の質に合わないと判断しています。
本格的に学ぶ意思がある方に、落ち着いた環境で稽古を行うための形です。

月1回でも意味はありますか?

はい、意味はあります。
実際に東京稽古の多くの方は月1回~隔月で受講されています。
自宅での練習内容や進め方も含めて調整しますので、 無理のないペースで続けることが可能です。

他の流派・ジャンルを学んでいても大丈夫ですか?

問題ありません。
民謡・津軽・小唄・長唄・即興・ポップスなど、 特定のジャンルに限定することはしていません。
これまでの経験を否定せず、今必要なことを整理しながら稽古します。

楽器を持っていませんが大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。
希望される方にはレンタル三味線(月額)をご用意しています。
無理に購入を勧めることはありません。

高額な楽器や追加費用を勧められませんか?

ありません。
楽器の購入・教材・称号・資格などを強制することは一切ありません。
必要な場合のみ、ご相談の上でご案内します。

厳しいしきたりや上下関係はありますか?

ありません。
当教室では、演奏や学びに直接関係のないしきたり・人間関係・序列を重視しません。
安心して音楽に向き合える環境を大切にしています。

どんな方が東京稽古に来られていますか?

県外・遠方の方、仕事をしながら続けている方、 以前に別の教室で学ばれていた方など、さまざまです。
共通しているのは「落ち着いて、きちんと学びたい」という点です。

問い合わせ前に準備することはありますか?

特別な準備は必要ありません。
ご経験・目的・不安な点を簡単にお知らせいただければ十分です。
初めての方は、事前に電話やオンラインでの確認をお願いしています。

通説と実態

生成AIもインターネットの情報を見ても何が正しいのかわかりません

生成AIやインターネットは、既に存在している情報を集めて整理することは得意ですが、 それが現場でどう使われ、どの条件で成り立っているのかまでは判断できません。 情報の量が多いほど、かえって何が自分に当てはまるのか分かりにくくなることもあります。

三味線の世界でも、同じ言葉が使われていても、 流派・用途・時代・楽器の状態によって意味や前提が異なる場合があります。 その違いが省略されたまま情報だけが流通すると、 「正しい/間違っている」という単純な比較になりやすくなります。

当教室では、一般に言われている通説をそのまま否定したり、 一つの答えに置き換えたりすることはしていません。 実際の稽古や修理・演奏の現場で何が起きているのかを確認しながら、 どの条件では成り立ち、どの条件ではズレが生じるのかを整理しています。

情報そのものよりも、「どんな前提で語られているのか」を見分けることが、 これから三味線を学ぶ上で、そして生成AIを使う上でも大切だと考えています。

より深く「現場の実態」や 「稽古・音・身体・思考の往復」を整理した内容は、 別ページ(当方の記録)にまとめています。必要に応じてご参照ください。 ※FAQとは役割が異なるため、深掘りしたい方向けです。

記録と実践(当方の記録ページ)|稽古・楽器・演奏の中で生まれた気づきの断片