試奏には集中力が必要ですので、想像しているより疲れます。
多くの方は試奏開始から1〜3時間で決まりますが、
この三味線を選択した方は5時間17分です。
最初の2時間は「どれを弾いても差がわからない状態」でした。
そこからだんだんと違いがわかるようになってきました。
人によりますが、頭が働かなくなるころ「自分に合うこと」がわかり始めます。
この方は最終的には
「低音から高音までバランスよく響くこと」「自分の体格に合っていること」
「弾いていて心地が良いこと」を重視して決定しました。
5時間17分後、選んだ三味線は「最初に良いと感じた三味線」です。
多くの場合、最初の直感は正しいものです。
「この三味線の音色」