三味線の音色の探求 (第一報、第二報)
冊子の内容は114ページです。A4白黒。
第一報 15,000円 18年12月1日発売です。
音色評価の動画も多数掲載しています。
名人は、あまりに完全に演奏に入り込んでいたために、もはや自分の指を意識していなかった。
あまりに完璧に音楽それ自身と一つになっていたために、もはや楽器のことを忘れてしまった。(井筒俊彦)
本書のテーマはこの名人の境地です。
「上級者や大人向けの書物が欲しい」 こんなご要望にお答えするために作成しました。
このため、内容は上級者向けです。(初心者の方はまず当店「三味線の教則本」をご購入ください)
音色について探求を進めると「三味線」と「奏者」が両輪となります。
当たり前ですが、良い音色は、楽器だけでは成立しません。演奏技術だけでも成立しません。
音色について真剣に取り組んだときに、
「楽器のことを忘れるほどの一体感のある演奏をする」 ことが一つの到達点です。
つまり、言語でお伝え不可能です。経験が無い方は計り知れない状態でしょう。
巷の目標点「正確に」「派手に」「速く」「音を大きく」は中級レベルで卒業する必要があります。
上級者は「単なる音楽の訓練」よりも「芸能」の「稽古」に重点を置く必要があります。
本書がそんな境地を目指す方の地図になれば幸いです。
